稀な感情

第一やさしい。「おまえさんは八方美人すぎるから」などと、しばしば冷やかすことがある。そんなだから、私がドライな調子で、ケア会社内の人間関係の機微も分からずに、ワイフを験けてしまったのだろうか。私としては、介護ヘルパ!という仕事自体が嫌いになってしまう、というワイフの言葉は聞き逃せなかった。仕組みが悪いからだ。ワイフのように日頃一所懸命に務め上げている多くのヘルパーがもしこのような気分に陥ってしまっていたら、とんでもないことだ。社会的な大損失であると、私も内心燃え、少々興奮していた。 生きがいを伝えた投稿 ここで、こんな記事を思い出した。自宅で取っている全国紙の読者投書欄に高校生の投稿が載っていた。それは高齢者介護に関するボランティアを通して、生涯の仕事にしたいというものである。『デイサービスで目標見付「学校の課題をきっかけに始めたボランティアが楽しくて仕方ない。ボランティアに行かないと落ち着かない。高齢者と接することで喜びを感じる。今は楽しみながら会話ができるようになった。人の笑顔を見ると幸せを感じる。私もいつしか笑顔になっている。私の生活はとても充実している。こんな体験はなかなかできない。将来は経験を生かし、介護職に就きたいと思っている」 この記事を目にし、読み進んだとき、正直体中が熱くなった。新聞を読んで、このような体験は久しくなかった気がした。投稿にあるさまざまな意見、時には怒りや憤りに対して、その通りと領き同感、共感することは度々あるのだが、感動でこのように熱くなることは稀である。

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