介護ヘルパーとして

自分が介護される立場になった場合、誰しもこのような気持ちの持ち主に是非お願いしたい、という気になるに違いない。 ワイフが介護ヘルパーとして、仮に嫌な思いをすることがあっても、今日まで続けてこられたのは、この高校生が感じたと同じような心の触れ合いが忘れられない、また味わいたいと思つてのことではないかと考えている。 しかし、そのワイフが、私との会話のなかで、初めて愚痴をこぽした。 「仕事自体が嫌いになるような感じになっている。それが悲しい」と。   仕事で見せる初めての涙 自分の言葉に酔って、泡を飛ばして喋る私の前で、 ワイフがハンカチで目を拭ってい る。参った。俺は応援するつもりで会話していたつもりなのに。説教がましく責めてしまっていたのか。 ワイフはまた泣き虫でもある。テレビを見てはよく泣いている。ドラマがそのような場面になると、そんなワイフを予想するかのように、娘逮は「あっ、またママ泣いている。泣いているでしょう」とからかいながら覗き見るのだ。しかし、今はそんな感動場面でのそれではない。明らかに悔しいとか、情けないとか、やり切れないとか、悲しいとかの理由により極まっている。 今の会話のなかで話題にしている H敵 は、ケア会社の常勤の女性上司である。 私は自分では相談に乗っているつもりなのに、何か話の路線が違ってきてしまったの だろうか。ワイフの涙は、私の分かったふりをした説教がましい言葉に対してなのか。

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